概要
2号機衛星『KASHIWA』は、2021年3月からプロジェクトスタートし、3年間の開発期間を経て、2024年3月22日に米国SpaceX社のFalcon9ロケット30号機によって打ち上げられました。
KASHIWAはFalcon9ロケット30号機のドラゴン補給船運用30号機(SpX-30)に搭載されISS(国際宇宙ステーション)に輸送されました。
その後、ISSから2024年4月5日に宇宙空間へ放出されました。
KASHIWAは宇宙空間にてミッションをこなし2024年8月11日に大気圏に突入し消滅しました。運用成果についてはこちら[追加予定]。
名前の由来
GARDENsで作製した衛星は植物の名前をとって名付けられています。KASHIWAは、柏の葉が彼はと新葉が途絶えることなく入れ替わることから、代が途切れない縁起のいいものとされています。1号機衛星「YOMOGI」からのノウハウを引き継ぎ、次号機へとつなげる衛星でありたいという意味で、「KASHIWA」と名付けられました。
諸元
型番 | KASHIWA-FM-01 |
寸法 | 100x100x113.5mm |
質量 | 1.086kg |
採用バス | BIRDS |
ミッション
ISS撮影
衛星に搭載した2台のカメラで、三角測量の原理を使ったISS(国際宇宙ステーション)との距離測定の技術を検証します。また、ランデブー時にはISSの撮影を試みます。
地球撮影
バン・ダルカン国立公園の干潟水位、日本の関東地方の夜間光、太平洋ゴミベルトの撮影を試み、観測データを収集します。
APRS
APRS(Automatic Packet Reporting System)を用いて世界中のアマチュア無線コミュニティからのアップリンクの受信し、衛星を経由したデータ送受信技術を実証します。
MoG
地磁気の観測データを音に変換し、アマチュア無線コミュニティに音を提供します。
メンバー
- 機械工学科
- 機械電子創成工学科
- 先端材料工学科
- 電気電子工学科
- 応用化学科
- 情報工学科